介護予防は地域包括ケアシステムの重要要素

現在日本では、高齢化が速いペースで進んでいます。
その高齢化に対応するために国は、地域包括ケアシステムというしくみの構築を提唱しています。
地域包括ケアシステムは、一人一人が住み慣れた地域で一生過ごせることを目的としています。
そのために、医療や介護などのサービスを、おおむね30分以内で受けることができる生活圏が目指されています。

介護予防は、地域包括ケアシステムの中でも重要な要素の一つと考えられています。
介護予防をすることにより一人でも多くの人が、介護を必要としない健康な状態で生活を送れることが重要視されているわけです。
そのための一例として、市町村や自治体、ボランティア、一般企業などが運営する地域カフェやコミュニティカフェ、老人会などが挙げられます。
それらに高齢者は自分の意志によって参加します。
そこでは、折り紙や手芸、体操などが行われ、老人同士や地域の人との交流ができます。
活動には市町村からの助成金が出る場合もあります。

それらの場において、介護予防に役立つ運動の指導や、食事と栄養の指導、口腔を清潔に保つための指導などが行われることもあります。
また、心と体の健康を保つために効果的なレクリエーションが行われることもあります。
専門の知識を身に付けて、それらのことを仕事として行っている人もいます。
介護状態になる前の段階で介護予防ができることは、社会にとってだけではなく、各個人が楽しく生きがいを持って生きるためにも大切なことです。