高齢者の社会参加と地域包括ケアシステム

定年退職などにより、社会とのつながりが薄れてしまうと、気力や体力が衰えてしまうことがあります。
そうならないためには、ボランティア活動に積極的に参加したり、高齢者でもできる仕事を探すなどして、社会とのつながりを維持することが大切です。
もう仕事はしたくない、ボランティア活動には興味を持てないなどの場合でも、市町村などで開催しているコミュニティカフェや体操教室やデイケアなどに参加してみるという方法でも社会とつながることができます。
それらは「通いの場」と呼ばれ、地域包括ケアシステムの要素の一つとなっています。

「通いの場」で、高齢者は自分と同じ高齢者や他の世代の人と交流することにより刺激を受け、社会性やコミュニケーション能力、気力ややる気を維持することができます。
また、体操教室や栄養と食事の教室などに参加すれば、体力や健康の維持・向上に役立つ情報などを入手することもできます。

高齢者の社会参加を促すための仕事の一つとして、市町村の職員が挙げられます。
自治会やボランティアやNPOや民間企業と協力しながら、体操教室などを企画運営していきます。
その他にも、NPOや介護施設・スポーツジムなどの職員として、高齢者と関わるという方法もあります。
例えば、運動や栄養やレクリエーションなどに関して専門の知識を持ち、指導を実践したりするのです。
高齢者の社会参加は、介護予防につながります。
楽しく生きがいを持って、健康な生活を送るための一つの要因にもなります。
地域包括ケアシステムにまつわるこれらの知識は、介護業界で仕事を探す上でも役立つ知識となるでしょう。